「はにべ日和」の別宅です。まったりして行って下さいませ。
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Posted by はにべ
 
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はにべCAFE閉店のお知らせ

長らく営業しておりました、

はにべ日和別宅の当ブログですが、

このたび本家「はにべ日和」に戻ることに決めました。

当ブログはしばらくこのままにしておきます。

これまでご贔屓にして下さったお客様、

どうもありがとうございました。

引き続き、

本家「はにべ日和」に遊びに来て頂けると嬉しいです。




はにべ日和  http://hb2001.exblog.jp/













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[ごあいさつ
「日本沈没」
日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)
(2005/12/06)
小松 左京
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7月末に亡くなった、日本を代表するSF作家

小松左京さんの代表作。

映画やドラマで何度も映像化された、

あまりにも有名なこの作品、

作者が亡くなったこともあり、

突然どうしても読みたくなって、

探し回って買い求めました。

(同じような考えの人が多いらしくて、

本屋になかなか無くて〜)

東日本大震災後なので

こういう作品を読むのはどうなんだろうかと

不謹慎というよりも

自分の心情的に読んでも大丈夫だろうかとか、

ちょっと思ったりもしましたが、

あえて、この時期だからこそ、

あえて、読みました。

むしろ、震災後に小松先生が亡くならなければ

読むことはなかったかもしれなかった作品です。




色々と、衝撃的でした。


何よりも、

この作品が38年も前に書かれたことに驚きです。

小松先生は預言者なんじゃないか!?

と思ってしまうくらいに、

神戸や今回の大震災がオーバーラップしました。

いわゆる普通の小説のように

主人公がいるにはいるのですけど(小野寺)

それだけではなく、

地質学、海洋学、政治・経済、外交、などなど、

多岐にわたるアプローチが圧巻です。

そのほとんどは難しい専門用語が飛び交っていて

私など無学な者にはちんぷんかんぷんなのですが

だからこそのリアリティがあり、切迫感があり、

こういう大災害に対してどう立ち向かうべきなのか、

人間にどんなことができるのか、

あらためて考えさせられることしきり。

市井の人々の描写は、

あるにはありますが、量的には少なく

(その辺は映画とは全然違う)

大災害を軸にうごめく諸外国の対応や

国の中枢の人々の対応が主に描かれており、

そういう方面に

警告を発していると言ってもいいのかなと思ったり。



38年後に起こった、

今回の東日本大震災と重なる部分も多いのですが、

小松先生がおそらく予想してなかったであろう部分も

今回の震災では新たに浮かび上がってたなと。

それは、大災害に直面した時の

人々の反応と言いましょうか。

小説内では、

日本が沈没すると宣言された時

(くしくも3月11日という設定!)

人々はただただ呆然と空を見上げ、

誰もがただ自分の家を目指したと、

また大地震の時にはパニックで被害が拡大したと、

そう書かれています。


今回の震災でも、

実際、皆黙々と歩いて家を目指していました。

が、そこには思いもしなかった人々の優しさもあって。

途中の店や民家が

食料やトイレを提供してくれたとか、

駅構内でも

通路は確保して皆すみっこに座ってたとか、

パニックも、暴力、略奪も無く、

皆疲れてはいたけれど

冷静に、マナーを守って行動したとか。

諸外国が驚嘆したという日本人の態度には

小松先生も考えが及ばなかったのかなとか。

今を生きる日本人としてそこは誇らしく、

でもあの日を思い出して

胸が締め付けらる場面でもありました・・・。



日本が沈没というとてつもないSFではありますが、

内容的にはすごく濃くて、

不安を煽るお軽い小説などではなく、

予期せぬことに直面した時にどうあるべきか、

いつ何が起こるかわからない覚悟を持って、

日々真摯に生きて行こう、

そう思える、思わせてくれる小説でした。



まだまだ被災地の復興は

じれったいほどに進んでませんが

決してさぼっているわけでも

おざなりにされてるわけでもなく、

見えないところでいろんな人が

自分に課せられたことを、できることを、

誠実に行っているのだろうと思わせてくれる・・・

そういう小説でした。

私も現地で動くことはできませんが、

募金とか、節電とか、風評被害を広めないとか、

ささいなことですが、続けたいと思っています。




「日本沈没」は第二部もあるんですよね。

機会があったら読みたいと思います。








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コクリコ坂から
news_thumb_kokurikozaka-poster.jpg 

ジブリ新作 「コクリコ坂から」 観て来ました。

ファンタジーではなく、

1963年の横浜が舞台。



海を見下ろす丘の上の下宿屋、コクリコ荘の女の子が主人公。

船乗りだったお父さんは朝鮮戦争で亡くなり、

大学で英米文学を学ぶお母さんはアメリカへ留学中。

おばあちゃんと妹弟、下宿している住人と

忙しいけれど平和な毎日を送る海ちゃん(通称メル)。

メルの通う学校に古くから残されていて、

怪しい部室と熱い男子生徒が集まるかつての学寮カルチェラタン。

その取り壊しの是非を巡る騒動の中で知り合う、

爽やかなひとつ年上の風間俊。

お互いにほのかに好意を寄せあう2人だけれど、

思わぬ戦争の爪跡が・・・



ジブリ作品の中でも、ファンタジー系ではなく、

「耳をすませば」とか「おもひでぽろぽろ」とか

そっち系に属する作品です。

ともすれば地味になりがちなこの手の作品ですが・・・


これはオススメ!!

特に40代以上の方に、オススメ!(笑)

まだなんとなく戦争のにおいを引きずっていた昭和30年代が

とてもリアルに、丁寧に描かれています。

「三丁目の夕日」を思い出しちゃったwww

ストーリーももちろん、

背景、音楽、いろいろ細かいところまで、

何度でも観たくなる(確認したくなる)ような映画です。

私は横浜生まれなので、

自分が生まれる前はこんな街並みだったんだとか

両親はこんなところで暮らしてたんだとか、

なんだか感じるところがありました(^^)



こういう作品を見ると、

ジブリはただのアニメ映画では無くて、

実写に限りなく近いところにあるアニメであることがわかります。

声優さんでは無くて俳優さんをキャストに選ぶ理由も

その辺りにあるんじゃないかと思います。

長澤まさみちゃんがメルなんですけど、

言われても「え?そうなの?」って感じです。

全然違和感ありません。ナイスキャスティング!



「ゲド戦記」ではちょっとやっちゃった感もあった吾朗監督ですが、

この作品は代表作になるでしょうね。

ただし、ハラハラドキドキなジブリを期待している人には

物足りないかもです(^^;)






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[映画・ドラマ
「覘き小平次」

覘き小平次 (角川文庫)覘き小平次 (角川文庫)
(2008/06/25)
京極 夏彦

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先日の「嗤う伊右衛門」に続く、

四谷怪談シリーズ、第二弾です。

元々のお話をまったく知らないのですけど(^^;)


存在自体が幽霊みたいな、

ただそこに居るだけで、立っているだけでまるで幽霊のような、

稀代の幽霊役者、木幡小平次。

そのつれあいと言うか、同居人のお塚。

なりゆきで夫婦生活をする2人ですが、

小平次はいつも押し入れにひっそりと籠っていて、

お塚はそれが気にくわない。

とある事件に巻き込まれた(担ぎ込まれた)小平次とお塚。

主人公は小平次なのだけれども、

全然そんな感じではなく、

彼はまるで渦の中心のようにひっそりと静かに、ただそこに居る。

登場人物たちの物語が幾重にも絡み合って

それが小平次たちに絡んでくる。

その絡み具合が、京極さんらしい(^^)

そして最後まで読むと、

前作に続いて、やっぱりこれもラブストーリーかと思われ。

幽霊のような小平次が

だんだん愛おしく感じられてくる。



幽霊だおばけだと、怪談ぽいワードが出てくる割に、

ぞぞっとする感じはありませんでしたね。

始めからタネがわかっているせいでもありますが。

前作よりも、人間ドラマ臭い感じです。

そして前作よりも読みやすかったです。

単にこういう文章表現に慣れたせいかもしれませんが(^^;)

京極先生の流暢なリズミカルな古典のような言い回し、

日本語の美しさを堪能できます♪


「夜はめそめそと湿っている。」


この一文にやられました・・・惚れました・・・



さて、続く第三弾は「数えずの井戸」。

ご存知、お皿を数えるお菊さんのお話。

文庫になって無いようなので、

図書館にでも行ってみようかなぁ。

「井戸」というキーワードがね、ちょっとわくわくなんですよね(^^)







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嗤う伊右衛門

久々の読書です。


嗤う伊右衛門 (中公文庫)嗤う伊右衛門 (中公文庫)
(2004/06)
京極 夏彦

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京極夏彦が綴る四谷怪談シリーズ。

「今年はエアコンを控えなきゃだし、

涼しくなるにはやっぱり怪談かしらね・・・」

などとアホな理由で買っておいたものwww

このところは雨続きであまり暑い暑いというほどでは無くなりましたが、

夏中にシリーズを読みたいと思っています。

ずっとずっと読みたい、読まなきゃと思っていた作品です。



日本人なら誰もが知っているようで、

でも実はよく知らないのが四谷怪談。

この「嗤う伊右衛門」は、

「う〜ら〜め〜し〜や〜」で有名な、お岩さんのお話。

なのですが、そこは京極流にアレンジをしてありまして。

読み終えてみれば、

実に素敵な、切なくも哀しいラブストーリーに仕上がっております。

すべては、不器用な伊右衛門と岩の思い込み、すれ違い、

想いを素直に言い表せない、

なんだか人間臭いところに悲劇の種があったという・・・

もちろん、悪党は別にいるのですけど。

世間で知られている「恨めしやお岩さん」とはイメージが違います。



そして、名人芸と言ってもいい、この京極先生の独特の言い回し。

言葉のリズムの美しさ、語彙、語感の選び方、

あぁ、日本語って素敵だなと思いました。



京極先生は作家になる前にはデザイン系のお仕事をされていて、

その影響もあって、

本(作品)のデザインにもそのこだわりはかなりなものだそうで。

装丁はもちろん、

活字体も、作品によってオリジナルだと聞いたことがありますし、

行間の取り方、

その行の最後にくる言葉の選び方、

ページの最後に来る言葉の選び方、

単行本から文庫化する際にも、それはいちいちチェックが入って

気に入らないと文庫用に手直しするとか。

「目で読む」「手で(紙をめくって)読む」ことまで考えて

作品を作っていると聞いた時には、

もう、なんとも・・・すごいとし言いようが無くて(^^;)



この作品は加えて、江戸独特の匂いも感じさせるような、

日本を感じさせてくれる作品でした。

ぞっと涼しくなるのを期待してたのですけど、

いい意味で裏切られました(笑)



シリーズの、「覘き小平次」「数えずの井戸」も

続けて読みたいと思います♪




それにしても、

京極堂シリーズはもう書かないのかなぁ。

榎木津さんに会いたいなぁ。











Posted by はにべ
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